OpenFlow 2012年2月19日
ネットスクエアの志藤です。
今日は『OpenFlow』について書きたいと思います。
皆さんは『OpenFlow』という言葉をご存じでしょうか?
『OpenFlow』は米スタンフォード大学を中心に2008年に設立された
「OpenFlowスイッチングコンソーシアム」が提唱している次世代ネットワーク制御技術です。
2011年3月には、グーグル、マイクロソフト、Yahoo!、Facebookなどが中心となって
「Open Networking Foundation」(ONF)が結成され、今後はONFが標準化と普及にあたります。
最大の特徴は、
ネットワークの『経路制御機能』と『データ転送機能』を分離したこと。
『OpenFlow』は
OpenFlowコントローラ(OFC)とOpenFlowスイッチ(OFS)から構成され、
OFCが『経路制御機能』、OFSが『データ転送機能』を受け持ちます。
ここまでの説明で「ふむふむ」と理解された方は、
きっと『OpenFlow』のこともネットワークのこともご存じの方だと思います。
従来のルータで考えてみましょうか。
従来のルータだとルーティング情報(経路情報)を各ルータに設定していたので、
ルータが10台あれば10台それぞれに設定することになります。
これが大規模ネットワークだとルータの数も増えるわけで、
ネットワーク管理者としては管理が大変だったわけです。
それが『OpenFlow』だと、OFCに設定することで各OFSに伝達されるので、
制御が一元管理できるというメリットがあります。
ONF参加企業のNECが、OpenFlow対応機器を販売しましたし、
今後各メーカーからも販売されることでしょう。
今後も注目しておきたい技術の1つです。